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異端の時代

森本あんり、岩波書店、860円と税金。

このところ原稿用の資料ばかりで、新刊本に目を通す機会が減って、そうした中でも読みかけるとどうにも感じの悪い本であったり本との相性がよくなかった。

 

この新書は、悪くはなかったが、宗教学の専門家によるものだと思って購入しなかった点だけがミスだった。現代を異端の時代と見てそこを中心に分析した本かと思ってしまったが、そうではなくて、ずっと昔から正統と異端があったことを前提にした本であった。だから、本書は、「正統」と「異端」の裂け目やつくり方に関する過去から現代にいたる宗教を中心にその考え方を紹介している。宗教学の知見が基本となっている。

宗教と王権ほど「正統」と「異端」にこだわる分野はない。それらがいかに形成されてきたかに関する研究史だ。出だしは丸山真男の区分。ここでも丸山なんだ、と思った。ちょっと残念なのは、全体の見取り図を先に描いておいてもらうと素人にはよかった。

ともかく以後、正統と教義と聖典と正典の宗教ごとの違いや意味づけが中盤ずっと続いていく。したがって、そうした関心が今ひとつの人には、少々、いやかなりな粘りが必要となる。一気読みというわけにはいかなかった。

 

終盤は、現代の異端、とりわけ知性がない代表としてのトランプや安倍らがトップに座る時代、無謀な命令が繰り出される時代が念頭に置かれている。軍隊や官僚組織を例にいかに「正統」な使命を果たすか、本来の使命は重要そのものであったとしても、反知性主義的な「異端」の命令に対してどう向き合うかが考察されている。違法な命令には従わないという米軍、それがどれほど実効性を持つのかわからないが、違法に簡単に手を染める日本の官僚たちとの違いを打ち出していた。

「正統」と「異端」が操作される時代、なにをもって正統化が図られているのかを相対化する参照点を提示しているのだと読んだ。ただし、私の問題意識と微妙にズレ続ける印象はどうしても残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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