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堀崎嘉明さんより『朝鮮通信使、尾張路の旅』を拝受。

1607年から1811年まで、12回江戸期に朝鮮通信使がやってきた。そのルート上に尾張路がある。

そこでの様子の記録を集めて読んだ本である。

 

多いときには二千人にもなったという行列を見物に瀬戸からやってきた人の記録などが拾い集められている。庶民の受け止め方が見えてくる。

書画への揮毫を頼んだり、詩の唱和の交流があったりしたようだ。

揮毫は通信使に頼む人が多くて規制する制限令を出した、といった事柄が列挙されている。

 

こうした資料の収集から見えてくるものは、江戸期の国際交流の実態であり、『鎖国』という認識の誤り、現在の対朝鮮観の誤りを浮かび上がらせる。

秀吉の朝鮮侵略によって朝鮮から連れてこられた人を連れ帰ることも使命の一つであったが、実際に帰った人よりも残った人の方が多かった。その人たちの中には尾張藩に召し抱えられていく人もいたという。朝鮮出兵では、日本の家臣が朝鮮側の幹部になっていく人もいたが、状況に違いはあっても外形的に類似のことが発生している。

 

後書きを読むとこうしたことに取り組む切っ掛けが堀崎さんの大学生時代にあることがわかる。その後、高校教師となって、途中から言葉も学び資料もコツコツと集め、先行研究の検討をしてきたことがわかる。

いま、教材研究から阻害される仕組みの中に教師は置かれている。堀崎さんのこの仕事は、教師の通常の教材研究にかける時間をはるかに超えているが、これまでの多くの教師は、そうした領域をどこかに持っている一群の人たちがいた。そのことの教育力は誠に大きかったというべきである。

概要版でポイントだけを教える安直な世界とは違う中身を持つことの意味を考える一冊。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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