CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
                                 
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
教室で教えるということ
教室で教えるということ (JUGEMレビュー »)
岩垣 攝,子安 潤,久田 敏彦
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
ARCHIVES
CATEGORIES
                
<< 学会の合間から | main | ジェンダー教育の未来を開く >>
レジリエンス概念の変奏

昨日の早朝に、「経済的に厳しい家庭でも、保護者が生活習慣に気を配り、本の読み聞かせなど知的好奇心を高める努力をすると、子どもの学力は高くなる傾向にあることが文部科学省などの調べでわかりました」とNHKによる報道があった。(引用は、NHKのニュースサイトからなので正確。)

 

さて、この調査の分析結果はどんな効果をもたらすだろうか。

「だから、金はなくとも読み聞かせなど努力をしなさい!」となろう。

 

だが、ここは、矛盾を孕んでいる。

努力したら学力が高くなるだろうか?

高くなる子も確かにいるだろう。

しかし、貧困だと学力が低いという確率的真理が真理なら、トータルにはひっくり返らないのではないか?そうした努力をしにくい要因が多くあるのが貧困層ではないか。

 

これに関わってレジリエンスという概念も使われていたように記憶する。

レジリエンスは、「極度の不利な状況に直面したときの、回復の能力」のことを「およそ」指す言葉だ。危機に陥ったときに危機に飲み込まれてしまう人と、そこから立ち直っていく人の違いの研究から生まれた。主に大人を対象に行われるようになって使われだした概念だ。この概念を使う人には、個人の内的因子を探し出そうとする志向の研究と、外部の環境的な諸要因に差を見いだそうとする研究の二つの流派がある。かなり異なるわけだが研究中らしいので専門家にそこは委ねることにしたい。

 

上記の研究は、外部要因に比重を置こうとしているわけだが、経済的貧困が極度の不利な状況なのかどうか。この点で疑問が残る。

極度な不利な状況に該当する場合もあるに違いないのだが、レジリエンスが作動した局面とは言いにくい場合もある気がする。概念の拡張があるように思われる。レジリエンスは深刻ないじめ状況などを想定して始まったはずなのに、拡張しているなと思う。

 

もう一つは、頑張れば成績が上がると言っていることに結果的になるのだが、それでいいのだろうか?

そう受けとめられていくと、子どもの貧困問題が個人の問題に回収されてしまう。そういう危険をもっている。報告書とニュースはニュアンスを異にすることも多いが、さてどうだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 教育 | 06:06 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| - | 06:06 | - | - |
コメント
コメントする