CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
                                 
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
教室で教えるということ
教室で教えるということ (JUGEMレビュー »)
岩垣 攝,子安 潤,久田 敏彦
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
ARCHIVES
CATEGORIES
                
<< 高等学校学習指導要領案の教科構成について | main | ガンディー >>
公共の第一読解

高校学習指導要領の新科目「公共」について限りなく「道徳科」に接近しているというのが第一印象だ。

 

教科としての公民の全体目標は、すべての教科と同じ形式で記されているが、この形式がこの教科の所にはまると違和感はひどくなる。

(1) 選択・判断の手掛かりとなる概念や理論及び倫理,政治,経済などに関わる現代の諸課題について理解するとともに,諸資料から様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 現代の諸課題について,事実を基に概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,解決に向けて公正に判断したりする力や,合意形成や社会参画を視野に入れながら構想したことを議論する力を養う。
(3) よりよい社会の実現を視野に,現代の諸課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵養される,人間としての在り方生き方についての自覚や,国民主権を担う公民として,自国を愛し,その平和と繁栄を図ることや,各国が相互に主権を尊重し,各国民が協力し合うことの大切さについての自覚などを深める

 

(1)は知識と技能、(2)思考力・判断力、(3)主体的なんとか。全部このパターンで記されている。(3)に「人間としての在り方生き方」と各所に出てくる。この言葉自体はずっと前から使用されてきたのだが、教科の学習で生きる方向が目標として決まっているのは誠に押しつけがましい。その中身はその言葉に続く内容と連動していることは明らかだ。そうなると違和感そのものとなる。人としての生き方は、国民主権、愛国心、「平和と繁栄」等々をどう考え、行動するかと深いつながりがある。そこで想定されている国民主権論は、かなり偏りがあると見ないわけにいかない。それらの近代主義的な把握とは異なる見方もあるはずなのだが、それは想定されていない。

 

「公共」の目標は公民の目標ときわめて類似している。(1)が異なるだけだ。

「公共」はA 公共の扉、B 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち、C 持続可能な社会づくりの主体となる私たち、の三つの柱からなる。特に「道徳科」と近いのはAである。身につけるべき中身を次のように並べる。

(ア) 自らの体験などを振り返ることを通して,自らを成長させる人間としての在り方生き方について理解すること。
(イ) 人間は,個人として相互に尊重されるべき存在であるとともに,対話を通して互いの様々な立場を理解し高め合うことのできる社会的な存在であること,伝統や文化,先人の取組や知恵に触れたりすることなどを通して,自らの価値観を形成するとともに他者の価値観を尊重することができるようになる存在であることについて理解すること。
(ウ) 自分自身が,自主的によりよい公共的な空間を作り出していこうとする自立した主体になることが,自らのキャリア形成とともによりよい社会の形成に結び付くことについて理解すること

知識や技能に関わる項目なので、最後は「理解すること」と終わるが、途中の文章は「自らの価値観を形成するとともに他者の価値観を尊重することができるようになる存在」などと特定の見方が並ぶ。

「道徳科」との類似性を読み取れないだろうか。

また、この論法はBやCにもみられる。その上、BやCを学ぶ際にもAが基礎だという趣旨のことを述べている。

 

かろうじてBやCに社会制度や理論が取り上げられているが、その枠組みも一部分的だ。環境論にそれを見ることができよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 教育 | 07:05 | comments(1) | - |
スポンサーサイト
| - | 07:05 | - | - |
コメント
文章をほんの少し整形。16日9時19分頃。
| KOYASU | 2018/02/16 9:19 AM |
コメントする