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英語教育の危機

鳥飼久美子、筑摩書房、780円と税金。

「はじめに」に現在の英語教育への危機感がよく表れている。英語を使えなければダメだ、英語は英語で教えなければダメ、話せる英語でなければだめだ、などの主張こそが英語教育をダメにし、この間の英語教育改革方針こそが英語の学力を低下させている、と主張が鮮明だ。

この間の英語教育改革とこれからの新学習指導要領における小学校英語や中学・高校の英語教育方針が、1章と2章で検討される。そこに上述の方針がなぜ間違いかがまとめられている。1英語で授業が目的化されるのは本末転倒だ、2生徒は十分に理解しない、3内容が浅薄になり知的関心を喚起しない、4英語を言葉として分析する機会を奪う、5社会文化的な状況におけるコミュニケーションを考える機会を奪うと整理している。

続けて、英語教育理論としての批判的検討が展開されている。複言語主義の理念なしにCEFRを導入したこと、レベルわけとcan doの理解が誤っていることを指摘している。今導入されようとしている民間試験の問題点についても簡潔に指摘されている。

 

このところ広まっている主体的な学習だと称する取り組みが、子どもも大学生も育てることにならないという主張にも賛同する。むしろ本を読むことに負荷をかけた取り組みを基礎とし、その上にコミュニケーションを丹念に積み上げていくことという大枠は、英語教育に留まらない方針として賛同したいと読んだ。

英語教育関係者に留まらず、読んでおくべき年明けの一冊。

 

 

 

 

 

 

 

 

| | 07:23 | comments(2) | - |
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コメント
理科がはじまり、英語に社会にとテストは拡大しました。拡大させながら、拡大させた側がそれは無用とまで言う。おろかなことです。
| koyasu | 2018/02/04 9:29 AM |
この方の主張は本当に一貫していて経験にも裏打ちされていて信頼しています。
>レベルわけとcan doの理解が誤っていることを指摘している。今導入されようとしている民間試験の問題点についても簡潔に指摘されている。
この部分に注目して、読ませてもらいました。この本も読んでみたいと思います。紹介ありがとうございました。少しだけ離れますが、全国学力テストに関しても、内容の批判にも触れているのは、科教協位しかないのでその点も含めて読んでみたいと思いました。

| 理科大好き人間 | 2018/02/03 11:45 AM |
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