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教室で教えるということ
教室で教えるということ (JUGEMレビュー »)
岩垣 攝,子安 潤,久田 敏彦
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振り返り概要

長く参加してきた会の集まりで区切りをお題に話しをするように言われて話したこと。

 

1 研究は、単一的(統一的)世界の把握をめざし、単純な見方をしているところから出発した。

 

2 それを徐々に転換してきた。とりわけ単一的な見方ではなくて、捉え返さなければならないテーマは集団観と科学観となった。

 

3 それらの過去のとらえ方の中それ自体に、積極的側面と否定的側面とがあった。この捉え直しを進めている。

 

4 どの時期にも個別の実践を検討し続けるサークルに継続的に参加し捉え直しの契機を得てきた。

 

5 それらの研究テーマと活動をずっと継続しつつ、知らない外部にも参加して、新たな視点を得てきたようだ。

 

以上、考えながら話したこと。

 

振り返りばやりで、一日数回振り返る動向は間違っていると改めて思った。前にも述べたように、振り返る前に前に進めだ。上記は約40年以上の期間のことを指している。研究対象の期間は、それよりさらに長い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 暮らし | 07:25 | comments(0) | - |
イギリス現代史

長谷川貴彦、岩波書店、780円と税金。

 

イギリスと言えば、ずっと単一国家だと長く思っていた。長い名前を持つ連合国家だと知った後も、その違いは古代から中世までの話しで、近代以降はたいして違わない、多少の文化的差違だと見なしてきた。それが、スコットランドの独立が耳目を集めた昨今、また移民問題との兼ね合いでシチズンシップの教育が日本では話題となったこととの関係で読むこととした9月刊行の新書。

 

長谷川になる本書は、1940年代の叙述から始まる。現代をいつからとしているかは重要なポイントだ。そこに拘って記していないが、出発点と断定している。

本書の大きな特質は、文化史が大きな位置を占めていることである。政治や経済の動向とその規定因を中心に論述するよくあるスタイルとかなり違う。政治や経済、チャーチルやウイルソンといった政治家の政策も簡潔に並べられているが、例えば伝統的な労働者像とは異なる労働者=民衆的個人主義の登場を日常の文化や行動スタイルとともに描き出している。そのために私にとってなじみのないわからないポピュラー文化の言葉がところどころに登場する。例えば、「マージ・ビート」とか知らず、検索を何度もしながら読むことになった。

 

政治の局面では、スエズ危機が世界の盟主からのイギリスの凋落の決定的局面だったとある。私はもっと前だと思っていた。こうした見方の違いをいくつも見いだしたが、後半は急ぎすぎであることと、ロンドン中心の叙述となっていることは否めない。ただ、素人の私には格好の現代イギリスの解説書だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| | 06:50 | comments(0) | - |
まじめで軽率な手品師から

手品師を教材とした実践報告を二つ聞いた。

 

一つは、電話がかかってきた時の手品師の心中を想像し、その後に自分だったらどうするかを尋ねる展開だった。報告者は、一つ目の問いですでにいろんな意見が出ていたので、二つ目の問いは要らないと思ったがしつこく尋ねたのでうまくいかなかったという。お話しを聞いているときは子どもの前で手品をすることになってよかったという顔が多く、問いに対しても約束を守る方の意見が多かったという。だが、最後に感想を書いてもらった時には、自分なら大劇場に行くという意見が多かったという。

ここで考えさせられることがいくつかある。

報告者は失敗と言っていたが、そうでもない。お話しとして「いい話」と、自分の選択とを子どもは区別できているらしいこと。ひたすら約束を守らせる結論に持って行く欺瞞的な道徳授業ではなかった点で、課題はあったとしても、「考える」ことにアプローチしていたと言えよう。

 

二つは、手品師が迷ったという下りまでを読んで、自分だったらどうするという問いだけで行った実践の報告であった。学年が4年生だったが、主張の点だけをみると6年生とさほど変わらない意見が出されていた。こちらは、子どもの前で手品をするという側が1、大劇場に行く側が2という比率の意見分布となっていた。理由も、夢が大事とか、夢はまた次の機会になどしばしば持ち出される理由は遜色なく出されていた。

 

二つの報告は、約束を守る側に巧みに誘導する実践が多い中で、率直に子どもの意見を聞いている点がよかったかなと思う。

課題は、手品師はまじめで優しいキャラクターだが、軽率で物事をあれこれと考えることができない問題を持っていることがもう少し見えてもいいかもしれない。そうした諸状況を考えて行動を選択することがまず土台に据えられるべきなのではないか。そう考えた。

考えずに約束をただ守るだけの人は、まじめだがよりよい選択ができない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 教育 | 07:40 | comments(0) | - |
破綻しててもPDCA

教育振興基本計画が教基法によって作成されることになっている。

その振興計画をどう創作するかに関する検討を行う「教育振興基本計画部会」というのが中教審の下位の部会として存在し、報告を出そうとしている。

現在、第18回の配付資料が公表されたばかりだ。

 

「客観的な根拠(エビデンス)を重視した教育政策の推進について(案)」という文書というかイメージ図が作成されている。その中に書いてあるのは、PDCAのサイクルで埋められている。イメージ図の後の文書らしいその冒頭に次のようにある。

 

「○今後、より効果的・効率的な教育政策の企画立案等を行っていく観点や、国民への説明責任を果たしていく観点から、客観的な根拠を重視した行政運営に取り組んでいくことが必要である。

○その際、教育政策には、他の政策分野と比較して、成果が判明するまで長い時間を要するものが多いこと、成果に対して家庭環境など他の要因が強く影響している場合が多く、政策と成果との因果関係の証明が難しいものが多いことなどの特性を踏まえれば、数値化できるデータ・調査結果のみならず、数値化が難しい側面(児童生徒の課題、保護者・地域の意向、事例分析、昨年度の実績等)についても可能な限り情報を収集・分析し、あるべき教育政策を総合的・多角的に判断して、企画立案等を進めていくことで、PDCAサイクルを構築していく必要がある。」

 

上の一つ目の○と、二つ目の○の前半は矛盾したことを並べている。だが、おしまいの文章では、それもPDCAサイクルに飲み込むと言っている。

結果が出ないとか、要因が確定できないのに、飲み込んで政策を出すという。恐ろしいエビデンス論。

原因や対策がわからないものに対しても政策を打ち出すらしい。

それでは打ち出された政策がいいかどうかもわからないではないか。

反省はするのだろうか?

これまで、文科は自らの政策の反省をしたことがない。原因をいつも現場に押しつけたり、社会一般に求めたりしてきた。そうした行き方はいつ止めるのだろう。

これまでの振興計画で皆が賛意示すうまくいった政策はどれなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 社会 | 06:48 | comments(0) | - |
重要用語という発想

歴史に続いて生物でも重要用語を検討する動きがある。

学術会議による取り組みだ。

学習指導要領が政治的意図から構成されるのに対して、いくらか学習指導要領の動向も踏まえているように見せているが、この動きは入試と学問の動向からアプローチしようとしている。

この発想は、ある種の対抗戦略として教科書と教育を変える可能性を持っている。

 

生物については毎日新聞の報道が以下にある。

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/kyouiku/list/CK2017111202000003.html

 

問題は、教科書を重要用語で埋めていいのか?という問題だ。

重要用語だけで埋めると、つまらない概説ばかりの教科書になってしまう。

入試対策が前面に出た教科書が作成されてしまった場合、その確立は高いが、そうなる。

すると、記事の後半にあるようなことは後回しになりやすい。

これまでの経験がそのことを示唆する。

 

また、選択の基準も明示していく必要がある。これが示されないと用語の選択をめぐる恣意の議論が前進しない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 教育 | 07:38 | comments(0) | - |
ドリーム

ものすごく久しぶりの映画。

もう一つの見たい映画「人生はシネマティック!」と迷ったが順番ということでドリーム。
ドリームの原題は、Hidden Figuresで隠された人物(数字)たち。
映画の中にキング牧師の実写があったりするからドリームでもいいけど。原題を尊重して欲しいといつも思う。

 

映画紹介にあるとおりの映画で、1960年代黒人差別と女性差別が厳しくあるなかで、NASAで宇宙船の飛行計算などをしていた3人の実在のアフリカ系アメリカ人女性が、差別の中でそれと闘いなから成功していく映画。
全体の構成は、「ハリウッド映画のつくり方」通りだが、楽しめる。
有色人用トイレが職場から800メートル先にあって、そこに走る姿が何度も登場したり、公民権運動の発祥の場所である座席が区分されたバス、あるいは分けられた水飲み場、分けられた学校、正規雇用されない黒人女性など数々の差別がコミカルに描かれる。
この差別を3人が能力で打ち破っていくということになっているので、つまり能力主義と接合しているアメリカンドリーム的構成なので保守層にも受け入れられる映画という側面もある。
だが、差別がひどすぎるので、そこを打ち破っている点で尊敬すべき3人として見ることができる。
| 映画 | 00:12 | comments(1) | - |
子どもの読書政策について

文科省内に「子どもの読書活動に関する有識者会議」というプロジェクトがあり、配付資料の一部が公開されている。

その「論点まとめ案」は、議論してきたけれど、妙案はないという文書と読んだ。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/040/shiryo/attach/1398330.htm

 

小学生はよく読んでいて、中学生、高校生と学年が上がるに従って激減していく。

「1か月間に1冊も本を読まなかった「不読者」の割合(不読率)は小学生5.6%,中学生15.0%,高校生50.4%」と毎日新聞の調査が引用されている。

大学生の場合、本の冊数調査ではないが、一日の読書時間が24分。(大学生協連調査2017年)新書程度で、6時間かかるとして月2冊が平均となる。

という実態に対して、方針は、一番問題の高校生に対する策がない。まとめ案には次のようにあるのみだ。
「高校生の多忙な生活において他の時間との関わりを考える必要があるが,高校生の放課後の時間については,学習やメディアの時間が大きな割合を占めている。このような高校生が読書をするきっかけを作り出す必要があり,これについては,友達等からの働き掛けが有効であることが分かっている。したがって,友達等の同年代の子供同士で本を紹介したり話合いや批評をしたりする活動が有効であることを認識して具体的な取組が行われることが重要である。」
原因と対策が対応しない。
高校生は多忙で読まない。多忙の要因は?と追求しない。勉強と他のメディアの比率が高いのはなぜか?とは追求しない。
原因を追及しないで、批評活動が有効だからそれを行う、となる。
批評活動はしたらいいが、目標に遠く及ばない状況は改善しないだろう。
原因の解明はこのプロジェクトの責任じゃないが、原因と対応しない方針を出しても、多忙感を生み出すだけじゃないか。子どもにもそれに取り組む学校や行政にも。
私は、急ぎの原稿が終わって、日常がもどって専門外の本を読む時間が増加した。

 

| 教育 | 08:32 | comments(2) | - |
これが人間か改訂完全版

正確には以下がタイトル。

プリーモ・レーヴィ(竹山博英訳)、改訂完全版アウシュヴィッツは終わらないこれが人間か、朝日新聞出版、1500円と税金。

 

イタリア系の人のアウシュヴィッツ体験は、この人の本しか読んだことがない。現代思想か何かに何度か引用されていて、評伝のようなものをだいぶ前に読んだだけだった。新訳が出た。

 

プリーモ・レーヴィは、イタリア系ユダヤ人としてアウシュヴィッツに送られ、生存して帰ったごく少数者の一人。生きて帰ったことが別な困難をその後の人生に生みだしたことでも知られる。絶滅収容所からの生還者は何をこそいかに語るべきか、語れるかという問題である。1987年に自死している。

 

書き出しの詩が有名でしばしば引用される。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

暖かな家で
何ごともなく生きているきみたちよ
夕方、家に帰れば
熱い食事と友人の顔が見られるきみたちよ。 

これが人間か、考えてほしい
泥にまみれて働き
平安を知らず
パンのかけらを争い
他人がうなずくだけで死に追いやられるものが。
これが女か、考えてほしい
髪は刈られ、名はなく
思い出す力も失せ
目は虚ろ、体の芯は
冬の蛙のように冷えきっているものが。

考えてほしい、こうした事実があったことを。
これは命令だ。
心に刻んでいてほしい
家にいても、外に出ていても
目覚めていても、寝ていても。
そして子供たちに話してやってほしい。 

さもなくば、家は壊れ
病が体を麻痺させ
子供たちは顔をそむけるだろう。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

命令という言葉にこれほど重みがあるのは、はじめてのような気がする。

これはお奨めの一冊。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| | 07:24 | comments(0) | - |
励ましという啓蒙

人は、本や人からの言葉に励まされることがある。

中島みゆきの「蕎麦屋」のような状況と言葉だ。

受ける側がそのように思うことはあっていい。

だが、関係を越えて、一般的な励ましに出会うと違和感を覚えることがある。

研究や実践研究という本職に関わることで、「励ますために書いた」などとそのまま口に出されたりすると、研究はそうじゃないだろうと思う。「励まされたかったかな?」と。

善意だとしても、内容的な新たな提起が重要なのじゃないか、と思う。

 

その感じがなぜ発生するのかを、時々分析する。

すぐ思い浮かべるのは、上からものを言っている事態だが、それだけではない。

例えば、教育のスタンダード化の中で教師が自由な教育活動が行えないでいる状況で、教師を励ますためのスローガンだけが行き交うような場合がそれに該当する。

何が欠けているのかというと、スタンダード化それ自体を自前で分析してなかったり、問題点を自分で新たに解明しようとしていない場合に、なんかどこかから安易に借りてきた感じがする物言いに聞こえるときだ。

 

だが、これが難しい。人の言葉は、いつも人から借りてきてしか使えないからだ。借りた言葉に、何かをその人なりに乗せているつもりでも反復にしか見えないことがありうるからだ。

 

しかし、なぜか借りてきたままの言葉とそうではない言葉の違いは感じられるものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 暮らし | 07:11 | comments(1) | - |
高校歴史用語の削減について

朝日新聞が高大連携歴史教育研究会の第一次案を報道した。

http://www.asahi.com/articles/DA3S13226347.html

上杉謙信の図像を掲載して、消える?のような報道をしている。

これは上記団体の第一次案ですぐに消える話しではないのだが、大学入試に限った話しなのか、歴史系教科書の用語全体の問題なのかがはっきりしない。入試限定なら一部に賛同できなくはないが、歴史教育における用語の使用全体に関わる話しであれば、賛同できない提案となる。

 

以下が高大連携研の削減理由にあたる文書だ。

 

「高等学校における歴史系教科書の用語膨張の原因には、大学入試で細かい用語 の暗記力を問う問題が出続けていることの影響も大きいわけで、用語の精選は教科書だけ でなく、大学入試の出題用語の精選と並行して行う必要があることを意味しています。
なお、量的増加以外に、従来の「用語の暗記」は2つでの点で、質的に深刻な問題を含 んでいます。第一にそれらの用語について、基本的な流れや時代の特色とその個別具体例 などの階層分けが明示されないため、生徒たちはたとえば「フランス革命」もその中の各 事件の名前も重要度を区別せずに、平面的・羅列的に覚え続けることです。第二は、従来 の「用語」が人名・事件名など固有名詞や事実に関する用語に偏っていることです。フラ ンス革命を理解するために不可欠な「市民革命」などの歴史・社会に関する一般概念や、 資料から歴史を考察するために必要な「一次史料」などの方法概念には、「用語」の扱いを 受けていない(索引や用語集に立項されていない)ものがきわめて多く、それらをどこま で授業で用い習得させるかについては、何の基準もありません。これを語学にたとえれば、 必要な文法用語や基本文型の選定を一切せずに、ただ覚えるべき単語の数だけ増やしてい る状態に等しいのではないでしょうか。」

http://www.kodairen.u-ryukyu.ac.jp/pdf/selection_plan_2017.pdf

用語の膨張が機械的暗記を促進しているというわけだが、削減しても機械的暗記という問題は残り続ける。これが解決しない。

異なる方向の授業は時代の流れや言葉の階層分けが鮮明になるように、かつ歴史・社会の一般概念をと述べていて、それは重要だと賛同するが、これらを学ぶには歴史用語を様々に使用することになろう。ここで使用された歴史用語と入試用歴史用語を区分することは難しい。教科書統制や授業統制として作用する恐れが強い。趣旨のように機能しない恐れが多分にある。歴史・社会の一般概念そのものの位置づけも論争的性格を強く持つ。学術会議が文科とかつて専門用語の統一を試みた過去がある。いくつかの分野は一応作成したが、多くの分野は立ち消えとなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 教育 | 06:19 | comments(0) | - |
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